質屋の利息は月利が基本

利息が年利で示されているカードローンや消費者金融とは異なり、基本的に質屋では利息を月利で示しています。

カードローンや消費者金融の年利の上限が、利息上限法で20％と定められているように、質屋の月利の上限も、質屋営業法によって9％と定められています。

MacBookなどのApple製品の質入れに力を入れているかづさや質店の月利は、3万円までは7％、5万円までは6％、10万円までは5％、30万円までは4％、30万円以上は3％となっています。

質屋の利息の計算方法

質屋に支払う利息は、借りた金額×月利で計算します。

例えば、かづさや質店に質入れをして10万円を借りた場合、利息は10万円×5％＝5,000円となります。

基本的に、質屋では日割り計算を行わないため、期限を1日過ぎただけでも、もう1カ月分の利息を支払う必要があるので注意が必要です。

質屋の利息の返済方法

カードローンや消費者金融の利息は先払いですが、質屋の利息は後払いになっています。

基本的に、質屋の質入れの返済期限は3カ月なので、利息の支払いは3カ月ごとの後払いとなります。

質屋に質入れすると、預かり証の代わりとなる、「質札」が渡されます。

質札には、質入れした日や借入金額、支払い期限などが記載されているので、利息の支払いを忘れて質流れにならないように、しっかりと管理しましょう。また、質入れしている間は、利息の支払いだけでいいので、3カ月分の利息を3カ月ごとに支払います。

他にも、質屋では質入れした際に完済日を決めないため、利息を支払い続けている間は、質屋で品物を保管し続けてくれます。

分割返済の方法

例えば、質入れして借りた10万円を、5カ月で分割払いしたい場合は、毎月元金を2万円ずつ減らして再契約をし、月々2万円＋利息を支払うことで、5カ月目に質入れした品物を、手元に戻すことができます。

分割返済のメリット

• 元金が減るので利息も減る

利息は元金×月利で計算されるので、元金が少なくなることで、毎月の利息も減らすことができます。

例えば、かづさや質店で10万円を借り入れし、元金を2万円ずつ減らす場合、

• 1カ月目は2万円＋利息（10万円×月利5％）＝25,000円
• 2カ月目は2万円＋利息（8万円×月利5％）＝24,000円
• 3カ月目は2万円＋利息（6万円×月利5％）＝23,000円
• 4カ月目は2万円＋利息（4万円×月利6％）＝22,400円
• 5カ月目は2万円＋利息（2万円×月利7％）＝21,400円

を支払うことで、品物を手元に戻すことができます。

元金を使ってしまう心配がない

例えば、10万円を一括返済しようとすると、手元にある程度お金が貯まった時点で、気が緩んで使ってしまう可能性があります。

一括返済では、質入れした品物を手元に戻すために、また10万円を貯めなければなりませんが、貯まった分だけ元金を減らすことで、使ってしまう心配がありません。

元金を減らすことで意地でも手元に戻したくなる

元金を一切減らしていない場合は、品物が流れてもあきらめがつきますが、元金を減らしていると、流れた際に元金を減らした分が無駄になってしまうため、意地でも手元に戻したくなります。