質屋での保管期間は3カ月間

質屋に預けたiPadなどの品物は、原則として3カ月間は保管することが、質屋営業法で定められています。

ただし、質屋によって期間が異なる場合があるので、質入れする際に必ず確認することが欠かせません。

例えば、4月1日にiPadを質入れして3万円を借りた場合、3カ月後である7月1日までに、借りた3万円と3カ月分の利息を支払わなければ、質流れしてしまいます。

質流れのタイミングは保管期限ぴったり

保管期限を迎えると同時に、預けた品物の所有権はお客様から質屋に移るため、保管期限を過ぎたタイミングで質流れします。

また、保管期限が近いことや質流れになったことなどの連絡は、質屋では一切行わないため、保管期限の過ぎた品物は、自動的に質流れとなります。

大切な品物を手放すことにならないためにも、保管期限をしっかりと管理しておくことが大切です。

質流れはデメリットばかりではない

デメリットが多く感じられる質流れですが、質流れはデメリットばかりではありません。

消費者金融やカードローンで返済が遅れると、ブラックリストに載る恐れがあり、信用を失うとそれ以上お金が借りられなくなります。

一方、品物を担保にお金を借りる質屋では、質流れになると当然品物は失ってしまいますが、信用を落とすことがないことはもちろん、借りたお金の返済も不要となります。

返済期限に間に合わない場合はすぐに連絡する

返済期限までに元金と利息を返済できなかった場合は、なるべく早く質屋に連絡を入れましょう。

質流れ当日などであれば、まだ質屋で品物を保管している可能性があります。

ただし、質屋に連絡を入れたからといって、必ずしも品物が手元に戻るわけではないので、ダメ元で問い合わせてみましょう。

保管期間を延期する

預かった品物の保管期間は原則3カ月間ですが、質屋によっては、利息分だけを支払うことで、保管期間を延期してくれる場合があります。

ただし、対応してくれるかどうかは質屋によって異なるので、絶対に質流れさせたくない品物を預ける際には、質入れする際に質流れした場合の対応について、確認しておくことが大切です。

質屋で販売された品物を買い戻す

店内に販売スペースを設けている質屋では、質流れした品物を、店頭で販売することもよくあります。

iPadなどの預けた品物が、質屋の販売スペースに並んでいる場合は、販売価格で買い戻すことができますが、借りた金額に利息を合わせた金額よりも、高額になることがほとんどです。

ただし、iPadやiPhoneなどを再販する場合には、メーカー指定の方法で初期化を行うため、連絡先や写真などのデータが必要な場合は、質屋に預ける前にバックアップをとっておくことをおすすめします。

お金に余裕がなくて返済できなかった場合だけではなく、仕事が忙しくてうっかり返済を忘れた場合でも、どのような理由であれ、期限が過ぎれば質流れしてしまいます。

また、保管期限が年末年始や定休日などで休業の場合、休業日の前日が保管期限となることがほとんどなので、休業日や営業時間などについても、しっかりと確認しましょう。