シルバー刻印の有無

トランペットやサックス、フルートやクラリネットなどの金管楽器・木管楽器の本体に、シルバーの刻印があるものは、品質が良いため査定額が高くなります。

本体に「925」や「silver」の刻印がないかどうかを、ぜひ確認しましょう。

人気メーカーかどうか

人気メーカーの金管楽器は、高額で査定されます。

高額査定されるメーカーとしては、知名度と品質の高さに定評のある、ヤマハ（YAMAHA）が挙げられますが、金管楽器の種類によって、人気のメーカーは異なるので、売りたい金管楽器の人気メーカーを事前にチェックしておきましょう。

消耗パーツの劣化具合

金管楽器には、サックスならタンポやニードルスプリング、クラリネットならコルクやバネ、トランペットならピストンフェルトやバルブガイドなど、消耗パーツがいくつかあります。

消耗パーツが劣化している場合、質屋で再販するためには交換が必要となるため、その分だけ査定額から減額されるので、注意が必要です。

動作がスムーズかどうか

金管楽器を演奏するために、スムーズに動作するかどうかも、査定では重要なポイントとなります。

質屋に査定を依頼する前に、動作を確認しておくことをおすすめします。

損傷の有無

楽器だけに限りませんが、質屋に品物を預ける場合は、できる範囲でクリーニングを行い、きれいな状態にしてから査定を依頼しましょう。

あまりに汚れがひどい場合は、汚れかキズか判断できないため、査定額が低くなる可能性があります。

管内に溜まった水分を取り除く

口で息を吹き込む金管楽器の管内には、どうしても水分が溜まってしまいます。

そのため、演奏後には必ず、管内に溜まった水分を取り除くことが大切です。

特に、抜差管は主管だけではなく、トランペットなら主管抜差管と1～3番抜差管、トロンボーンなら主管抜差管とF管など、すべての抜差管から水分を取り除くことをおすすめします。

また、時間に余裕があるときには、クリーニングロッドを使用して、すべての抜差管と、ピストン部分の水分を取り除くことで、汚れを防ぐことができます。

グリスを塗り重ねない

グリスやオイルは演奏するたびに流れ出るので、こまめに塗り直す必要があります。

塗り直す際に注意したいのが、新しいグリスを塗る前に、しっかりと古いグリスを拭き取ることです。

グリスを重ねていくと、汚れが溜まるだけではなく、動きも悪くなってしまいます。

動作がスムーズにできるように、必ず古いグリスを拭き取ってから、新しいグリスを塗りましょう。

ただし、楽器や場所によって、使用するグリスやオイルが異なるので、間違えないように注意が必要です。

表面のお手入れも忘れずに

金管楽器は管内のお手入れも重要ですが、表面にも指紋や水分がついています。

演奏後には金管楽器用のクロスを使って、表面をきれいに拭き上げましょう。

ひどい汚れには丸洗いを

演奏後のお手入れをしていても、汚れが溜まってきたと感じたら、丸洗いをしてみましょう。丸洗いは毎日行うものではないので、汚れが気になったタイミングで行います。

丸洗いをするには、まずは金管楽器が丸ごと入る桶に水を溜め、適量のグラスソープ（洗浄液）を入れます。

その中に、フェルトやコルクなどを取り外した金管楽器を入れ、フレキシブルクリーナーを使って、管内をきれいに洗います。

お手入れのプロに依頼する

お手入れを怠ってサビが発生したり、サビついて抜差管が固着したりした場合などには、楽器のお手入れのプロに、メンテナンスを依頼することをおすすめします。

楽器のお手入れのプロであれば、素人では取り除けないほどひどい汚れや、手が届かない部分の汚れも、きれいにしてくれます。